『ゲットダウン』と幼なじみ

ドラマ

ヒップホップを初めて聴いたのが、1995年、中学2年の14歳。
高校でガッツリはまり、ターンテーブルを持っていた幼なじみの家に入り浸った。
幼なじみがDJ、一個上の先輩と僕がマイクを握り、ラップの真似ごともしてみた。
学校の登下校にも辞書を持ち歩くくらい、リリックを書くのが楽しかった。
卒業の時には、自分たちのラップを吹き込んだテープを、恥ずかしげもなく同級生に配った。

高校を卒業し、地元を離れ、幼なじみとは疎遠になった。
社会人になり、仕事に忙殺され、ヒップホップとも疎遠になった。

結婚し、子供が産まれた。移住し、転職もした。
コロナはあれど、生活がおちついた2021年、40歳。
またヒップホップを聴き始めた。

ちょうどその年、幼なじみが死んだ。

ヒップホップの始まりは、1973年だと言われている。
その始まりの頃を描いているのが、この『ゲットダウン』。
ヒップホップ好きなら気になる、その当時の熱量みたいなものを感じられる。
自分が仲間とヒップホップを楽しんでた当時を思い出す。

やっぱりヒップホップは良い。

改めて、気付かされた。
死んだ幼なじみの分も、ヒップホップとは疎遠にならずに聴き続けていこうと思う。

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