『ねこはすごい』とCATTASTIC!!

猫を3匹飼っている。

過去も、実家で3匹飼っていた。 割と猫のいる人生を送っている。 今も昔も、猫に癒やされ続けている。

「猫は可愛い」「猫に癒される」

これは疑いようのない事実で、僕自身が無条件に受け入れているが、最近それだけでは満足出来なくなってきた。

猫はなぜ可愛いのか                                                                  猫の癒やしはどこからくるのか

その根拠が知りたくて本を読み始めたが、それでも満足せず、色々調べ始めてしまっている。

知れば知るほど「ねこはすごい」                                                             そして、「ありがとう」と言いたくなる。

そんな、ねこへの敬意と感謝を込めて、ブログを書きたいと思う。

【ねこのきた道】

僕の住んでいる所は離島ということもあり、比較的ねこが多い。道を歩けばねこに会えるし、家に帰ればねこがいる。ねこ好きにとっては、この上ない環境に住まわせてもらっている。

室内飼いのねこ3匹は、それぞれルーツが違う。1匹は地元のねこを譲り受けた。他2匹は沖縄からの保護ねこを引き取った。島から島へと渡ってきたわけだ。

ねこ自体のルーツも、はるか昔、島から島、大陸から大陸へと渡ってきた歴史がある。

世界史の序盤に出てくる「メソポタミア」という所。チグリス川とユーフラテス川の間に……のあたりで僕は世界史を挫折したが、その地で人類は農耕を始めた。

農耕により穀物が取れたことで、それを食い荒らすネズミに悩まされるようになる。しかし、近くの荒野に住むリビアヤマネコが、大好物であるネズミを求めて集落に現れ、ネズミを食べてくれた。

これが、ねこと人との出逢いである。

どんなロマンチックな出逢いかと期待していたが、利害関係、WinWin、ビジネスライクなお付き合いから始まっていた。

その後、お近くのエジプトへ渡り、エジプト王朝では神として崇められ、その後ヨーロッパへ渡ると、またネズミをとる「害獣駆除」のお仕事。かと思えば、中世では魔女狩りの際に迫害の対象に。

そんな栄光も黒歴史も歩んできたねこは、ここ日本でも弥生の頃にはすでにいたらしい。平安時代になると貴族などに愛玩動物として愛され、江戸時代には空前の猫ブームで庶民にまで愛された。

そこから現代まで、愛され続けるねこ。

江戸時代に、浮世絵や招き猫などの「娯楽」として愛されたねこは、いまや自らのYoutubeチャンネルやSNSアカウントを持つまでになった。ネズミをとるより「いいね!」をとりまくり、人々の承認欲求まで満たしてくれた。

「害獣駆除」「娯楽」「いいね!」と、ねこはいつの時代も、人々をその道に招き入れ、常に満足を与えてくれた。

【ねこという薬】

ねこのきた道を辿ることで、ねこがどれだけ人を満足させてきたか、それを知ることができた。これだけでも十分「ありがとうございます」といった感じではあるが、ねこのすごさはこれに留まらない。 

『ねこはすごい』『ネコの博物図鑑』といった本には、ねこを飼うことで健康への良い影響があると書かれており、それは様々な学者の研究結果で示されているという。

・血圧が下がり、ストレスからの回復も早い

・心血管疾患と脳卒中になるリスクが低くなる

・病院への通院回数が少なくなる

・人の否定的な感情が和らげられる

・自閉症の子どもに対し、不安を軽減し対人コミュニケーションを向上させる

『ねこはすごい』『ネコの博物図鑑』

ここまでくると、ねこは「癒やし」を超え、もはや「薬」である。「ねこ ≒ 薬」と言ってもいいだろう。

僕にも心当たりがある。                                                                      以前は少し血圧が高く、健康診断を受けても血圧だけ判定が悪かった。それが、数年前にねこを飼い始めると、130以上あった血圧が110前後まで下がった。同時期に始めたオートファジーを意識した一日2食の食事制限と、22時~2時のゴールデンタイムを意識した睡眠改善の件は一旦置いておくが、ねこを飼ったあとに血圧が下がったのは事実としてある。

こうなると、「ねこを飼うと医者いらず」なんて言葉が頭をよぎるが、一つ盲点がある。                                                 それは、「ねこ自身に医者が要る」ということだ。

ねこは案外、病気や怪我をする。うちのねこがそうなのだが、いろんなことで病院に通い、お医者さんの世話になっている。

そういった点も考慮でき、あらゆる責任が持てるのであれば、健康のためにねこを飼うのもアリかもしれない。また、いろんな事情でねこが飼えない人は、病院代わりに猫カフェに通ったり、動物園に行くのもいいだろう。もしくは、オンライン診療代わりに、YoutubeやSNSでねこ動画を観るのも良いと思う。

健康のために、いろんな方法でねこを服用することをオススメする。

【CATTASTIC(キャッタスティック)】

「害獣駆除」「娯楽」「いいね!」に加えて、「健康」まで満たしてくれるねこ。                                                                                ほんと『ねこはすごい』のひと言に尽きるが、そんなねこを愛する「人もすごい」ということを、最後に書いておきたいと思う。

Netflixで『We Love Cats!〜猫と人間の幸せな関係』というドキュメンタリー作品を観た。「We Love Cats」と言うだけあって、そこで紹介される人たちの、ねこへの愛情はすごいものがあった。その中から2人を紹介したい。

1人は日本人のsachiさん。                                                    フェルト作家のsachiさんは、羊毛フェルトから生まれる猫の肖像『わくねこ』を作っている。

その作品がとにかくすごい。                                                  リアル過ぎて、どうみても生きているようにしか見えない。                                             魂が吹き込まれたような作品は、ねこへの愛情がなければ絶対に作れないものだと思う。

ドキュメンタリーでは、生きている猫に直接会いにいき、飼い主と話をした上で作品作りをしていた。その様子からは、常にねこへの深い愛情が感じられた。

いつか、実際の作品を手に取って見てみたいと思った。

もう1人は、アメリカで活動するラッパーのMoshow(モーショー)さん。                                     プロフィールに「The Cat Rapper」と書くくらい、ねこに特化したラッパーである。

この人もすごい。すごいと言うか、リスペクトの意味で変態である。                                                                              ねこもラップも変態も好きな僕が、Moshowを知らなかったのは恥ずかしい限りだ。

Youtubeチャンネルにアップされている曲は、Official Videoだけでも26曲。                                                          「Cat Energy」「Cat Feelings」「Cat Emotions」など、ねこだけでよくこんなに曲が作れるなというのが、率直な感想。

中でも、僕が好きな曲は「CATTASTIC(キャッタスティック」

英語に詳しくないので憶測になるが、おそらく「CAT」と「FANTASTIC」を掛け合わせた言葉で、「ねこは最高」や「ねこはすごい」といった意味ではないだろうか。

みうらじゅんの「不安タスティック」以来の見事なタスティック使いにもグッとくるが、曲自体も不思議な中毒性があって良い。サビの「CATTASTIC!」と、合間に繰り返えされる「ニャ~!」が、妙な心地よさを誘う。色んな意味で、薬になりそうな一曲である。

この初めての聞いた「CATTASTIC」という言葉には、ねこへの最大の敬意と感謝が込められている。

ねこ好きはもちろん、そうでない人も、「CATTASTIC」の気持ちを持てば、「捨てねこ」「多頭飼育崩壊」「殺処分」など、ねこを巡る問題も無くなるのではないか。

そうすれば、ねこはもちろん、人にとっても住み良い世の中になるのではと、にゃんとなく思う。

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